基本的な生活の知恵がない

昨日の「ポツンと一軒家」で
「ふーん、そっかぁ」って思ったことがあったので
ちょっと書いてみます。

昔豪農だった家から携帯弁当箱が出てきて
歌舞伎を観に行くときに持っていったという説明を聞いた
元?歌のお兄さんが
「歌舞伎なんか見に言ってたんですね」って
驚いていたけど、
ちょっと意味が違うと思うんですよね。
おそらく今のように歌舞伎を見るのは
特別なことと捉えているようです。

日本人にとって
歌舞伎が特別な日に見る特別なものになったのは
西洋演劇が入ってきた明治以降、
特に戦後映画やテレビが普及してからのことで
昔は歌舞伎が日本人にとって普通の芝居だったのです。
今では明治になって入ってきた西洋演劇が
当たり前になってしまったために
歌舞伎は特別なものになってしまったのです。

西洋から現在のような芝居が入ってきたとき
現在では信じられませんが
歌舞伎役者がハムレットを演じて
西洋演劇を日本人に紹介しました。

昨日紹介された
ポツンと一軒家の御先祖が見た歌舞伎というのは
江戸や京大阪などの大歌舞伎ではなく
農村歌舞伎のことでしょう。

江戸時代に歌舞伎役者が
地方を巡業して回ったことがあって
その当時娯楽がなかった地方では
彼らが熱狂的に歓迎されました。
そして農民自らが歌舞伎を演じるようになったのです。
それが今でも地方に残っている農村歌舞伎です。

歌舞伎は
西洋から入ってきた演劇が入るまで
日本人が日常普通に見ていたお芝居なのです。

お兄さんの言うことを聴きながら
「ふーん、今の人は
そういうこともわかんなくなっちゃったんだ」
って思ったので。
こういうことが最近のテレビを見ていて
多いんですね。
基本的な知識があまりになさすぎる!

少し前にブログに書きましたけど
とってきたイノシシを前にハンターが言ったダジャレ、
宍(しし)十六を、獅子十六と勘違いしたりね。

イノシシや鹿など
昔の日本人が食用としてきた獣肉を宍と言うのです。
獅子はライオンをモデルにした
聖獣のことだろうって思うんですけどね。


それから数日前のテレビで女性タレントさんが
昔の農家ではツバメが自由に家の中に出入りして
巣を作っていたことを知らなかったんですね。

昔の農家ではわざわざ壁に穴を開けて
ツバメが巣を作って子育てできるように
軒下や土間を貸してあげてたんです。
幸せを運んでくるって子供に伝えながら。

空き家にしている和歌山の主人の家は
今はこうしてツバメの出入り口を紙で塞いでいますが
昔ツバメがつくった巣の跡は今でもちゃんと残っています。
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こういうことが伝わんなくなっちゃったんだなぁって
寂しく思いますね。
自然と共存してきた日本人の優しさが伝わる
いい話だと思うんですけどね。
今は自然からありとあらゆるものを
根こそぎ奪うことしか
考えない日本人が増えたということですね。

幸せを運んでくるといわれた
ツバメが日本で姿を消すととともに
自分を幸せだと
感じることができない日本人が多くなったというのは
当たり前のことだと思うんですね。

ああ、それから追加で。

鰹節が作られるようになった江戸時代以前
まるっきり出汁がなかったような伝え方をする
番組があって
出演者にただの湯に味噌を溶いたものだけを出して
出演者がその不味さに驚いてましたけど
別に鰹節だけが出汁じゃないでしょうよ!
それ以前から地方地方で煮干やトビウオや
どんこ椎茸などを出汁として使ってきたって
テレビの制作者たちは知らんようです。
宍をふつうに食べてきた縄文から
肉から美味しい出汁が出ただろうし
野菜からだって出たはずだから
美味しいものを食べようとして工夫をしていたはずです。

今時の若い人に
基本的な生活の知識、知恵があまりになさすぎるんで
本当に驚いています。
塾にさえ行かしたら頭が良くなると思ってんですかね。
親どもは!
こうした基本的な生活の知恵があって
はじめて学校で習った知識が生きてくるって
なんでわかんないのか。

最近の子供は
学校で習った知識の応用がきかないと
言う大人がいますけど、
当たり前ですよ。

親だけじゃない。文部省もです。
そろそろ勉強ができるだけじゃなく
「人間」を育てるってことを考える時が
きていると思うんですが。
それから国を引っ張っていくエリートも。
平等に、平等に、人間を横並びにすることが
日本を崩壊に導くって
そろそろ気がついて欲しいものです。



思いつくままに書くんで、
少しづつずれていきますね。^_^



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